Concept
「最高のおもてなしの舞台」
コンセプト
世界各国の貴賓を歓待する
最高のおもてなしの舞台 -迎賓館
1970年、日本万国博覧会の開催において、日本を訪れる国内外からの賓客を心からおもてなしする。それが迎賓館にあたえられた最大の使命でした。建物も、内装も、調度も、そしてサービスも、すべては訪れた方の心地よい満足のために造られた舞台だったのです。
日本万国博覧会が閉幕したあとも、さまざまなパーティに利用されてきた迎賓館は、2000年、ウェディングの舞台として生まれ変わりました。
たとえ時代が変わろうとも、「最高のおもてなしの舞台」であることは、迎賓館にとって変わることのない精神であり、これまでの歴史を積み重ねることができた理由なのです。
歴史
日本万国博覧会という祭典/迎賓館という社交のステージ
1970年3月15日、大阪府吹田市の千里丘稜において日本万国博覧会/EXPO’70が開幕しました。
世界77カ国が参加して、「人類の進歩と調和」というテーマのもと、万国史上最大の6,422万人という入場者数を記録したこの国際イベントは、高度経済成長期の日本のシンボルとして、いまなお伝統的に語り継がれています。
この日本万国博覧会において、日本政府出展施設となったのが、伝統ある造園技術の粋を集めた広大な日本庭園でした。そしてその一角に、国内外から訪れた賓客を歓待するための施設として伝統的な寝殿造りの様式をもつ迎賓館が建築され、国境を越えた交流の舞台、まさに真の社交場として活躍したのです。
正統なる歴史の記憶
整然とした直線を基調に構成された迎賓館のロビー
万博のテーマであった「和」の文字を、さまざまな書風で綴ったラウンジのレリーフ
天皇陛下が使用された貴賓室。贅を尽くすというよりも、むしろ茶室の質素さに通じる雰囲気に包まれている
現在でも使われ続けている当時のカトラリー
皇太子仁徳親王殿下と皇太子妃雅子妃殿下が迎賓館をご訪問なされた際のご昼食メニュー
世界各国からの貴賓をおもてなしした当時のバンケット
歴史を未来へとつなぐ想い
日本万国博覧会閉幕後も、迎賓館は、皇室関係の方々や国際的な貴賓をもてなす施設として利用され続けました。日本の伝統美と、西洋のモダンが調和した建物は、本物の格式を備えた空間として人々をもてなし、その歴史を脈々と伝えてきたのです。
そして、時代とともに変化を遂げながらも、つねに変わることなくいつまでも守り続けていきたい想いが迎賓館にはあります。それは、たいせつな方々に心地よい感動をあじわっていただける「最高のおもてなしの舞台」であること。
迎賓館にとっての歴史や伝統とは、すべてこの精神に支えられているのです。